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中華DDS汎用VFO [DDS]

 eBayでよく出品されている中華製DDSユニット。既に多くの方が色々活用されているようだ。ご他聞に漏れず、私も幾つか仕入れて使っている。
 使用する度に専用プログラムを製作しているが、もっと活用できるようにと汎用プログラムを作ろうと思っていたところ、たまたま知り合いの局から依頼があったので製作を開始した。
 汎用といっても色々な使用が考えられるので、限定的汎用かも知れない。また使い勝手も課題が出てくると思うが、取り敢えず作ってみないと先に進まない。そういった意味では、汎用VFOのプロトタイプといったほうがいいかも知れない。
 今後皆様からのご意見が頂ければ幸いである。
【仕様】
 ・表示周波数とDDS出力を任意に設定できる(中間周波数等シフトのプラスマイナス)
 ・RIT(±10KHz可変)
 ・周波数範囲設定(上限下限)
 ・DDS基準発振器周波数設定)
 ・送信、受信周波数のシフト
 ・周波数ロック機能
 ・周波数メモリー(9チャンネル)
 ・電源OFF時の状態でON(周波数、メモリーチャンネル等)
 ・周波数可変ステップの設定
このような仕様で作ってみた。
個々について如何に簡単に説明していく。

DSCN2288.JPG【ハード】
 開発時には取り敢えずAD9850DDS基板を使用している。マイコンはいつものATMEL ATmega88で、以前作成したATmega汎用基板を使用。
 プログラムもいつものBASCOM-AVR BASICである。
 開発なのでユニバーサル基板を使用しヘッダーピンとジャンパー線で仮設配線としている。最終的に出来上がれば、基板化を検討したい。

【機能】
1.メイン画面
DSCN2295.JPG メイン画面では、周波数変更が設定されているステップで変更できる。ステップはステップスイッチで1,10,100,1k,10k,100kにトグルで変更できる。設定された桁の下にカーソルが表示されているので容易に設定値が分かる。
DSCN2307.JPG ロックスイッチを押すと画面に[Lock]と表示されエンコーダーを回しても周波数は変化しない。


DSCN2296.JPG RITスイッチを押すとRITされる周波数が表示され有効となる。最大値±10KHz。この機能は受信時のみで、且つRITをOFFとすると設定値は0にリセットされる。余裕があれば送信用RIT

も盛り込みたいと思う。

2.メモリー回路
DSCN2294.JPG 周波数メモリーは9チャンネル。メイン画面でメモリースイッチを押すとメモリー周波数が表示される。初期値は1CHでアルが、最終使用CHを記憶しているので次回からは希望CHでメモリーが設定される。メモリーへの書き込みは、FUNKキーとメモリーきーを同時に押すと上段のVFO周波数がそのCHにコピーされる。

3.ファンクション画面
 ファンクション画面では、以下の5機能がある。

「1」DDS基準クロック設定
DSCN2306.JPG DDS周波数の調整は、このクロック周波数を変更して行う。

 

「2」中間周波数シフト設定
DSCN2305.JPG DDS周波数と表示周波数の差を設定する。これにより周波数直読としている。(±設定可能)



「3」最低周波数設定
DSCN2304.JPG バンドの下端周波数を設定する。OFFBANDに注意


 「4」最高周波数設定
DSCN2303.JPG バンドの上端周波数を設定する。



「5」送信周波数シフト設定
DSCN2302.JPG 受信時と送信時に周波数を変更したいときには、ここで送信時にシフトしたい周波数を設定する


 以上プロトタイプの機能を間単に説明してみた。
まだ検討余地があると思うのと、バグフィックスで完成度を上げていく予定。その後基板か出来ればいいな。
Kさん、こんな感じですが、如何?
 最後にあくまでも参考に回路図をUPしておく。
DDSVFO.jpg 


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コメント 6

k

NKD OM
早速の試作、うまく出来てますね。回路図アップ、ありがとうございました。詳しくはメールいたします。
by k (2014-10-04 11:26) 

k

>DDS基準クロック設定
ここで、実際の周波数との誤差を修正するのですか?
by k (2014-10-04 11:50) 

JA2NKD

Kさん
 そうです。クロック周波数を正確に入れれば、正確に出力されます。少しずつ変えて出力を合せていってもいいと思います。
 回路図はまだ参考で、最終ではポート番号等を変えています。
もう暫くお待ちください。

松浦
by JA2NKD (2014-10-04 17:44) 

k

NKD OM
了解です。
クロックが125メガですと、実用可能なVFOは40メガ位かと思います。
運用周波数が50メガですと、下側のヘテロダインが上限かと思われますね。時間がありましたら、波形を見ていただけたらと思います。
また、LPFもつけないとNGでしょうね。
いろいろ遊べそうでFBですね。
by k (2014-10-05 12:21) 

JA2NKD

波形は確認しています。AD9850ボードでは、無理して50MHz程度が限界ですね。LPFかBPFは必須ですね。出来ればクロックも変えたいところですね。
 ボード上のフィルタ経由のA出力では、かなり落ちます。インダクタの取替等が必要でしょう。B出力はナマで出ているので、ここに必要なBPFを外付けするほうが良いかも。
 私が良くやるのは、A出力のフィルタを改造して受信用、B出力にBPFを付けて送信用とします。以前作った28-50トランシバーは、この方法です。
 これ以上の周波数の場合はAD9851ボードを使っています。
またクロックの上下(125MHzを中心に上下にDDSアウト周波数の±した周波数)の信号が出来ます。例えばばDDS30MHzとすれば、125-30=95MHz、125+30=155MHzが出来る。これを利用すれば、2mに使用できると思います。この信号は、マニュアルにも使用例がありますので、インチキではありません。(笑)

by JA2NKD (2014-10-05 15:10) 

k

なるほど、クロックの125メガも使えるのですね。かなり広範囲に使えそうですね。

A、B出力、うまい使い方ですね。次回はやってみましょう。
by k (2014-10-05 15:21) 

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