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AM受信機(LA1137N)(その2) [受信機]

 前回基本動作実験を行ったが、今回局部発振回路とAGCについて実験をしてみた。また最終のVFO機構も製作開始

【局部発振回路】
LA1137N2.jpg データシートによると19ピンと電源ラインにコイルが繋がっている。このコイルは同調用コイルではなくリンクコイルとなっている。通常の発振回路では見ない回路である。本当に発振するのであろうか?
① 同調コイルを直接繋いでみる。
  前回の実験写真でわかるようにトロイダルコア(T50-6)20Lと120pFを19ピンと電源ラインに直接接続。旨く発振する。問題はなさそうであるが、初期変動が多い感じである。IC全体で40mA消費するため内部温度の影響があるのかもしれない。一定時間後はそこそこ安定している。AMならOKかもしれない。

DSCN2068.JPG② 7MHzFCZコイルのリンク側を繋いでみる。
  コンデンサーは120pF(NP0)。これも旨く発振する。但しスペクトラムを観ると目的周波数以外で60-70MHZ辺りに大きい信号が観察される(写真参照)。最初寄生発振かなとも思ったが、どうも周波数が高調波のようである。データシートを読むと、発振能力が100MHzくらいあること、モニタ回路等で寄生発振しやすいとのことである。取り敢えず20ピンに47pFを付けたが状況に変化は無いようだ。やはり内部発振回路、モニタ回路の能力により高調波が増幅されているような感じである。発振回路の真の波形が判らないのであくまでも憶測であるが。長期の試験はしていないが温度変動などありそう。

DSCN2069.JPG③ タイトボビンにリッツ線にリンクコイル(10t)を巻いたもので試してみる。
  最終的に使用するつもりでジャンク箱からタイトボビンを探し出した。直系15mm長さ30mm程度にリッツ線20回巻き。インダクタンスは6.8uHであった。同調コンデンサーを計算すると50pF程度となってしまう。少々High-Lの気がするが今回の周波数変化幅は少なくするつもりなので、このまま使用してみる。
 コンデンサーに47pFを繋いで発振させてみた。FCZコイル同様モニタ出力では70MHz付近の高域が強く出ている。周波数カウンタで計るとやはり70MHzと出てくる。実際信号を入れて7Mhzをモニタした感じでは問題が無い。そのまま使用するのも気になるので何とか対策を考えてみた。①の実験では特に問題が無い事を考えてみるとやはりリンクコイルの影響があるような気がする。そこでリンクコイルの広域でのQを下げられないかと考えたが、アマチュアでは理論が良くわかっていないので困る。取り敢えずインダクタンスを増やすためと考えフェライトビーズを入れてみた。ホット側、コールド側両方に小さなビーズ(詳細不明)を入れたところ広域の信号レベルが下がるのが確認できた。周波数カウンタでも目的の7MHzを計測するようになった。安定度も他のコイルより安定している。AMであれば電源ONでSメータが振れる範囲で治まっているようだ。
 このような発振回路のコイル設計はどうなっているのだろう。データシートにはそこまで載っていない。

【AGC】
 AGCについては実際に信号を聞いてみないと判らないがRF-AGCとIF-AGCとでよく利いているようだ。感度変更については、12ピンと14ピン間に抵抗を付ける事によって早くすることができる(回路図参照)10KΩ~1KΩの範囲で要調整。データシートでは1Kオームの抵抗とトランジスタをシリーズに接続しベース電圧で感度切り替えを行っている。スキャン時にはONで早くすることによりPLL等のオートチューンミスを減らすことが目的である。実験では1Kオームをつけてみたが、確かに早くなるようである。当然Sメータの振れも変わる。今後組上げて実際に聞いた感じで最終値を決める予定。

【VFO機構】
VFOParts.JPG これまでの実験から、タイトボビンを使うこととしたが、このコイルとバリコン等で最終の回路をくみ上げると共に万マシンインターフェースのチューニング方式を決める。
 ・コイルはタイトボビン(直径15mm 長さ30mm)
 ・変化範囲は受信周波数で7Mhz~7.2Mhz
 ・バリコンはジャンク品MAX20pF2連のうち単連で使用
 ・ボールドライブを使用
こんな感じでいくこととしている。ダイヤルをどのようにするかが結構考えるところである。今時な

dialex2.JPG

らマイコンで周波数カウンタとしてデジタル表示であろうが、今回は前作の7MHz送信機に合せてレトロな感じでいく。
 ダイアル機構(大アルエスカッション) として2種類考えている。写真のAタイプ、Bタイプである。どちらも外観の違い程度あるが、イメージとしては大きく違う。
 金属板を加工するのも大変なので、木板を加工することにした。取り敢えず材料と工具を購入すべく東急ハンズで買出し。
 幸いにも事務所の下が高島屋でその中に東急ハンズがある。こういうときには至極便利である。昼休みや帰り道に気軽に毎日でも行ける。恵まれた環境というのだろうか。
 素材売り場でどのような材質がいいか店員さんに相談してみたら、そのような加工であれば安くできますよ。との事。工具までそろえてると結構かかるし。今回写真のA,B2タイプを2枚ず加工してもらった。材料込みで1000円ちょっと出会った。円形の切抜き等は結構難しいと思うが、さすがプロ。今後も活用使用。材質はベニヤの修正材で結構きめが細かいものである。必要であればパテで仕上げてカラースプレー(黒ツヤ消しの予定)で仕上げる予定。ダイヤル円盤は、これもハンズで70mmアクリル板を仕入れた。真ん中に穴を開け、目盛りをラベルシール(AONE製)に印刷し貼り付ければ出来る予定。
 旨くできるか乞うご期待。

 


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