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DDS Direct AM変調 [送信機]

DSCN2654.JPG

 中華製DDSに使用されているAD9850,9851のアプリケーションノート(AN-423)にAM変調がある。今回これを元に実験をしてみた。

 

AD9850AM1.JPG

【回路】 
 アプリケーションノートに記されている回路図は左のような回路である。オーディオ信号をFET(2N7000)で受けDDSのRSET端子(PIN12)に接続する。
 この回路通りに製作し実験してみたが、綺麗な変調は掛からない。FETのデータシートを見るとエンハンスメントFETである。オーディオ信号を通すためには、ゲートバイアスを掛け、ドレイン電流を流してやらなければ旨く働かない。そこで全体回路図のようにバイアスを掛けてみたところ旨く動作した。デプレッションタイプのFETならば、バイアスを掛けなくてもいけると思うが実験していない。
AD9850AM2.JPG DDSの出力であるが、IOUTとIOUTBの2つがある。一般的には片側不平衡で使用するが、AM変調を掛ける場合は、両方を使用し平衡出力としないと100%変調を掛けることは出来ない。これもアプリケーションノートに参考回路がある。(左図) 今回はFT23-43にトリファイラー巻したコイルを使用した。出力にはローパスフィルタを付加している。
 出力は左図のように綺麗なAM変調を掛けることが出来た。実際受信機で聞いてみたが問題は無いようである。

DDS AM Moduration.jpg

  AD9850AMhakei.JPG  DSCN2625.JPG

【中華DDS改造】

 実験には中華製DDS(AD9850)を使用したが、今回の実験のために改造している。回路図では表現しにくいためいかにまとめてみた。
・基準クリスタル発振器の取替(これは、もともとのクリスタルに不安があるため日本製に取替 60Mhz)
・IOUTに繋がっているローパスフィルタ部分を取り外し、IOUTを直接端子に接続
・RSET(PIN12)はアース間に抵抗が付いているので取り外す

 今回の実験には以前製作した万能DDSコントローラー(AVR)を使用してコントロールしている。AM変調用FET(2N7000)は、小さな基板に取り付け中華DDSの上に取り付けている。
 マイクアンプ回路にはTL072デュアルオペアンプを使用し、1個でアンプ 1個でローパスフィルタ(3KHz)としてFETに接続している。

 送信周波数をDDSで作り出し直接AM変調するという簡単な回路構成でAM信号が出来た。DDS出力は8dBm程度であった。これを32dBリニアに増幅すれば10WAM送信機が出来上がる。但しAMピークではSSB等に比べ4倍の電力が必要であるから、リニアアンプには40W程度の能力を必要とする。出なければマイナス変調となってしまう。
従来の終段に変調トランス等で変調するか、最近話題のEクラスアンプにPWM変調するか、このDDSダイレクトAM変調でいくか、AMでも色々な方式が選択できて面白い。いろいろ製作し聞き比べも良いかも。

 尚、今回は実験なので回路図等を整理仕切れていないので、わかりにくいと思うが、ご勘弁を。
 


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