RD15HVF1 Push-Pull Linear Amplifir [リニアアンプ]
前回の予告通り 今回はRD15HVF1によるプッシュプルアンプを製作した。
RD16HHF1ではHFの低めの周波数をターゲットとしたため、50MHzではかなり効率が落ちていた。
今回はHFの高目から50MHzをターゲットとするためFETをRD15HVF1を使用している。
基本回路はRD16と同等である。
前回からの変更点は、FETの変更と周波数補正である。基板も新たに作り直している。また、FETの前と後の結合コンデンサーは、0.1uF+1000pとして高周波での損失が少しでも減るようにしている。
周波数補正も幾つか方法があるが、いつものように手当たり次第に試してみた。結果ドレインとアース間に330pFを入れることにより広域の出力が劇的に増加した。
また、21MHz-50Mhzでのバラツキを抑えるためNFBの抵抗を680Ωから390Ωとし均一化させている。このため全体での増幅度は10dB程度になっている。
詳細のデータ取りは行っていないが、リニア動作としてMAX20W ピークは25W以上となり概ね満足できる値となった。
どうしてもバイアス電流が500mA(FET1個あたり)のため小さい出力では効率が悪いが、現行入手できるデバイスで作れることと、安定に動作してくれることは、高周波トランジスタがほとんど入手できないため 貴重である。
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