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TA7210P Using High Frequency

TA7120P TEST.jpg

 長年趣味を続けていると部品箱に使われず死蔵されているものが結構たまっている。断舎利で捨てるのはもったいない。なんとか活用できないかと思い立ち、真っ先に目についたTA7210Pで実験をしてみた。TA7120は、オーディオプリアンプ用ICでイコライザーアンプなどに使用するものである。データシートを見ると内部は、いたってシンプルで、トランジスタ3段のアンプである。またエミッタやコレクタが直接外部に出ているので、外部抵抗である程度動作点を変更できる。気になるのは内部の帰還用抵抗である。取敢えずアプリケーションをまねた定数で実験をしてみた。バイパスコンデンサーは高周波用に全て0.01uFとした。

DSCN3354.JPG

 その結果は7MHzにおいて増幅度25dB程度、最大出力は-15dBmであった。何とか0dBmまで持ち上げられないかと電流を増やすような抵抗を外部につけてみた。最初に終段トランジスタのエミッタの内部抵抗(750Ω)を減らす為5番pinとアース間に1KΩを接続。 少しUpしたが、まだ目的値までいかない。
 次に終段トランジスタのベース電流を増やすべく、アプリケーションにある1番pin-7番pinの56KΩを27KΩに、4.7KΩ止めて電源直結とした。その結果 増幅度44dB 最大出力-1dBmとなった。 結構いい塩梅である。

DSCN3355.JPG

 左図はシグナルジェネレータから7MHz-46dBm(50Ω)を入力したときのもので、右側は2倍高調波。最大出力でもスペアナやオシロを見ても特に波形の崩れやスプリアスの増加は認められなかった。このへんはNFBのおかげであろうか。
 これならば簡易受信機のIFアンプや、VFOのポストアンプに使えそうである。出来ればこれを2段にして90dB弱のIFアンプが出来れば最高。AGC付きアンプではなくNFBアンプとなっているが、これで聞いてみたときどうなのか興味津々。必要であれば、AGCアンプを付けてpinダイオードATTで調整する手も有る。

 アマチュアだから出来る使い方だ。だから自作は面白い。いづれ実際に受信機に組み込んでみる予定。

 


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コメント 2

JH8SST/7

JA2NKD OM, 

TA7210P、7メガで44dBとは素晴らしいですね。受信機のIFに応用するとFBに働きそうですね。テープイコライザーに使うようなICをRFで使い、FBな性能が出るとは非常に興味深いです。
by JH8SST/7 (2016-01-19 21:48) 

JA2NKD

SSTさん コメント有難うございます。
 初期のICは、内部構造が単純なので応用が利きますね。
 簡便に増幅させたいときに使えそうです。

by JA2NKD (2016-01-24 23:19) 

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