無線機テスター(ANDO AH-5402)修理 [その他]
前々から有るといいなと思っていた無線機テスター(ANDO AH-5402)がオークションで安く出ていたので頑張って落札。信号が出ないとの事で安かったのである。まあ古い機械だから何とかなるかなと早々修理。
SSGは50MHz~480MHzで0.1HZ刻み。回路図もないことから中をあけて調査。各ユニットはセミリジッド同軸で各ユニットが接続されている等結構しっかり作られており、10MHzのTCXOを元に100MHz、50MHなど基準信号が作られプリミックスPLLとなっている。最終的に750MHz台の信号に300~700MHz台が合成されているようだ。
各ユニットのセミリジッドをはずし出力をスペアナで確認。1つのユニットから信号が出ていないことが判明したのでそのユニットをはずし、内部を調査。700MHz台のVCOから信号が出てきていない。
さらに調査をするとVCO事態はOKで、その後の広帯域増幅が不調。これにはNECのハイブリッドMC-5192が合計5個使われており、はずして調べたら2個増幅しないものがあった。
このICはCATV用ブースターに使われているもののようだが、NETで調べても規格は不明であった。
回路を調べてVCC=12V 増幅度20dB程度と思われたので手持ちのMMIC(NEC uPC1659)をユニバーサル基板(一応高周波用の全面メッシュアース付き サンハヤトICB-88SEG)を使って代替品を作り、取り替えた。
これで一応出力はOK。
周波数安定度も問題ない。ただ出力レベル(80dBuV)が5dBuV程度低い。内部で調整できると思って探ってみたがそれらしき調整箇所が判明しなかった。そこで応急措置としてPLLユニットの出口に手持ちの15dBの広帯域アンプユニットに10dBのATTを付け補完することにした。あとはレベルメータを調整し。取敢えず額面道理のSSGが復活した。
その多機能はどうにか作動しているようだ。
テスタの機能としては、受信関連として感度(SINAD) S/N 変調度 AFレベル SSG(FM変調のみ可)送信関連として出力(30WMAX) FM変調度 AF歪率等が調べられる。周波数は50-480MHzと業務用FMトランシーバー用。ちょっとしたトランシーバーの試験には手ごろ。ただ置く場所には困る。
実験机のレイアウトを考えねば。
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