MRF255その3 [リニアアンプ]
MRF255 リニアアンプその3
しばらく中断していたが、ゴールデンウィークの休みに再開。
前回50MHzに挑戦して、貴重なMRF255を3個も昇天させてしまった。
今回は、INPUT,OUTPUTのコイルを色々試してみた。
INPUT:
① バイファイラ巻き 4:1(ポリウレタン線)
② トリファイラ巻き 9:1(ポリウレタン線)
③ バイファイラ巻き 4:1(同軸ケーブル使用)
④ バイファイラ巻き2個 9:1(同軸ケーブル使用)
OUTPUT:
① 伝送路的トランス 1:4(同軸使用)
② 伝送路的トランス2個 1:9(同軸使用)
③ コンベンショナルトランス 1:9(同軸使用)
④ コンベンショナルトランス 1:16(同軸使用)
以上をとっかえひっかえ実験。途中経過は面倒なので省略
結果としては、3.5MHz~50MHzの広帯域には失敗。
成果としては、50MHzモノバンドリニア及び14MHz~28MHzのリニアとしては何とか形となった。
Fig1:50MHz用回路(回路図参照)
INPUTコイルは耐熱同軸使用の9:1(写真参照)
OUTPUTコイルはコンベンショナルトランス1:9(写真参照)コンデンサー330pF
この組み合わせで、入力2W 出力60Wをマーク
入力には3dBのアッテネータがあるので、MRF255への直接入力は1Wとなる計算だ。入力SWRも1.3程度とGoodな値となった。OUTPUTコイルを1:16にすると20W程度となってしまう。
Fig2:HF用回路(回路図参照)
INPUTコイルは耐熱同軸使用の4:1
OUTPUTコイルは、コンベンショナルトランス1:16
この組み合わせで7MHz~28MHzで40-60W程度となった。
コンベンショナルトランスの1次側に抱かせている補正用コンデンサーにより結構クリチカルに変化する。回路図の値でどうにか14-28MHzで50W前後となっている。ローバンドの場合は、もっと大きくする必要があろう。
最後にコンベンショナルトランスであるが、写真でもわかるように耐熱同軸を使用している。CBリニアなどのように耐熱線をくるくる巻いたものではない。前回掲載したFT-920のコイルと同様のつくりとした。同軸はたまたま入手した25Ω同軸を使用したが、50Ωでもいけると思う。ただし耐熱を使用すべきである。
メガネコアはこれもヤフオクで入手したものであるが、一般的なアミドン61材、43材や6B2コア(秋葉原ラジオセンター3階 S社で入手)を使用したものでもOKだと思う。
機会があれば追実験をしてみる。
MRF255シングルとしては、モノバンド用50Wリニアとして使うのが無難と思う。
なお、出力IMDは測定していない。出力スペクトラム(300MHzまで)を参考に掲載。
本使用の場合はくれぐれもローパスフィルタ等をお忘れなく。
いよいよMRF255x2リニアと進む予定。255も少し飽きてきた。無理して12V用FETを使わなくてもという気持ちもあるが、何せ安いからね。
とりあえず基板を作成して50MHzリニアとして完成させる予定。
いつになるやら。
ボチボチまいりましょう。(こちらも気長に)続編を楽しみにさせていただいております(^^)
by JI3KDH (2011-05-16 22:01)
コメントありがとうございます。
現在東京・名古屋と2重生活のため落ち着いて実験できないのが悩みです。
東京でリニア、名古屋でAVRと、頭の中が混乱しております。
気長にお付き合い願います。
by JA2NKD (2011-05-18 19:12)