椅子 [その他]
長年パソコン用の廉価な椅子を使用していた。
最近年のせいか長時間座っていると腰は痛くなるし、お尻も痛くなる。増して、うたた寝などすると頭が「ガクッ」となってムチ打ちになりそうになる。
そんな訳で大塚家具に見に行ってみた。
「書斎用の椅子ありますか?」と聞いてみたら「はいございます」と案内された。有りました。豪華な革張りが。
勿論座り心地、肌触り申し分有りません。しかしお値段はウン十万円。買えません。
「もう少しお手頃なの有りませんか?」と話してみたら写真のものを進めてくれました。
座ってみるとGood。腰を支えるランバーサポート。ヘッドレストも付いている。シートはメッシュ。
ローラーも安いプラスチックではなく、フローリングの上でも滑らない(ウレタンだったかな)。
足はもちろん5本足。目いっぱいリクライニングさせてもひっくり返ることはない。
これで安心してうたた寝ができる。
もちろんそんなに安くはない。ゴルフ4回分くらいかな。年齢を考えるとこれくらいは投資してもバチは当たらないだろう。
さあて、またひとつ作業環境が良くなった訳だ。
椅子に負けない物を作りたいものだ。
メーカー: エルゴヒューマン
ダイヤルノブ [その他]
無線機を自作するときに結構悩むのが、ツマミである。特に周波数可変の為のダイアルノブである。ちょうど良い大きさで、回しやすいものがほしい。然しながら、パーツ屋さんでも良い物は手に入らない。オークションなので、ジャンクはずし品が時々出品されるぐらいである。それも結構な値段で。
ならばこれも自作といこう。しかし旋盤などというものも持っていないので、市販されているものを利用していくしかない。
今回ステレオチューナー用と思われるツマミが入手できた。直径35mmである。現在計画中のトランシーバーにちょうど良い大きさである。しかしこれをくるくる回すのには指3本いる。(何故かって。やってみてください)出来れば指1本で回したい。指2本ならば、ツマミに棒を立てると出来る。(昔の既製品トランシーバーによくあった。) でもやっぱり1本で行きたい。
何故指1本で回せないのか? それは、外周が滑るからである。既製品ではゴムがつけてある。
それならばと、模型用のタイヤを探してみた。写真はタミヤのものである(スポーツカー用)。感触は非常にいいのだが、少々大きすぎる。もう少し小さいものもある(トラック用)こちらは今度は小さすぎる。
そんな時東急ハンズで何気なく見つけたのが、脚用のキャップ。床を保護するもので、皆さんもよくご存知であろう。これには色々サイズがある。色も茶と黒があった。これだと思い36mm用を購入した。4個で350円くらいだったかな。
はめてみると、ぴったり。Good。しかしそんなに甘くない。キャップの上下どちらを正面にするか。床側を正面にするとツマミは黒一色となる。逆にするとツマミ正面のアルミ地が見える。これでいこう。ただ奥行きが少々大きいので少し短く切る必要があった。
これが最大の難関である。切断面が表面に出る為、切り口を綺麗にしたいのだが、カッターやナイフ、挙句に包丁にCRCなんぞかけてみたが、うまくいかない。悪戦苦闘4個セット全部使ってしまった。最後のものも決して綺麗ではないが、今の所これで我慢することとした。回す感触はGoodである。うまく切る方法ありませんかね。
写真では綺麗にみえるだろうーー。ワイルドだぜー。
秋葉原 [その他]
久しぶりに秋葉原を散策。最近は、掘り出し物も、ジャンク袋も滅多に御目にかからなくなった。さびしい限りである。
それでも少しは目を引くものもある。というか、それを探すのである。
今回は、写真のラインノイズフィルタ用コイルをGETしてみた。直系13mm厚さ7mm程度のフェライトと思われるコアにバイファイラ8回巻き。これだけであればどこにでもありそうであるが、このコイルは写真のように4pinの台座に載っており、しかもpinが2.54mmピッチで、4本のコイルが接続されている。直感的に伝送線路トランス等に活用できるのではないかと思うのは当然であろう。
横着ものとしては、コイルを巻かなくてもよいし、基板への取り付けが容易なところが、大いに魅力である。サイズとしては、FT50を分厚くした感じである。うまく活用できれば10W程度の送信機の広帯域トランス等に使えそう。
ということで取り敢えず周波数特性を調べてみた。1:4の伝送線路的トランスを相対して2個接続し、スペアナで見たのが次の写真である。2MHz~100MHz程度には十分な特性であった。HF~50MHzには十分いけそう。
これで1個50円は、十分お得。こんなものでも手に入れれば、何となくうれしくなるのは私だけであろうか。
後は、いつものところでAVR等を補充して散策終了でした。
FRG-7700修理 [その他]
FRG-7700修理
YAESUのレシーバーで1980年の発売。すでに30年以上前であり、1979年発売のTRIO(現KENWOOD)R-1000とともに人気のあったBCL受信機であった。
回路は、ほぼ同じようなものであるが、FRG-7700が多少後発の為か若干機能が多い。
音質ではやはりR=1000に軍配が上がるといわれているが、好みの問題であろう。
さて、この2機種であるが、故障も同じようなものが多い。
・ PLLのアンロック
・ バンドスイッチの接触不良
・ 表示不良(左写真)
・ ハンダ不良による感度低下
が主な故障である。
私が入手したものも、PLLが不安定、表示不良であった。PLLは、調整とハンダあげ直しで無事修理できたが、表示不良が厄介。
表示回路は、FRG-7700、R-1000ともに沖電気のMSM5524RSというVFD(蛍光表示管)インターフェース内蔵で周波数カウンタ及び時計/タイマ機能が入った特殊なICである。当然のことだが、絶滅危惧種(絶滅種かも?)であり、色々探ってみたが入手できない。海外ではまだ在庫があるようだが、ミニマムオーダーが何万円もするようなところばかりである。当然中国からの購入はやばい。
やむなくマイコンで自作することとした。とは言っても、私にはハードルが結構高い。
【MSM5524RSというIC】
沖電気製 40PのLSIで以下の機能がある。同種でLED用(MSM5523)やMSM5524,MSM5525等のバリエーションがあったようだ。秋月でもかなり以前に5524だか5525だかが販売されていたと記憶している。
・ VFD5デジット7seg表示
・ IF周波数シフト機能付き周波数カウンタ
・ 時計機能(AM,PM12時間表示)
・ タイマ機能(ON/OFFタイマ、60minスリープタイマ)
当然であるが、時計機能があるため常時電源が入った状態で使用されていることが多い。
また、VFDには30V近い電圧が常時かかっている。このためかLSI内部が故障し表示回路のドライバーが壊れやすいようだ。中にはクラックが入っているものもある。熱破壊したのではと想像できる。当時のCMOS製造プロセスも、現在と比べると劣っていたのであろう。なにせ30年前だから致し方ないところ。
【修理概要】
今回修理の方法としてマイコンを使い周波数カウンタ回路のみとした。これは、私の技量の問題と使用するマイコンATmegaシリーズでは、ポート数などの問題からの制約である。
全機能を目指すとすればカウンタとクロックで2個のATmegaを使う等の対応が必要となり、プログラムもかなり高度なものとなる。FPGA等が使えれば解決できるかもしれない。(私には無理)
【回路考察】
VFDは5桁でアノードコモン(接地)でカソード(ヒーター)に-30V弱が掛けられている。
このVFDとマイコンとのインターフェースが必要である。ボルテージバッファのノンインバーティングタイプのものが必要である。古い機械でVFDを使用したものの回路を調べていたら東芝のTC-5066BPを使用したものがあり、データシートを見てみるとアプリケーションにVFDの使用例があった。内部はPチャンネルのMOSFETオープンドレインである。これは現在でも同様のものがあるが、たまたま名古屋の第2アメ横のT無線に在庫があったのでこのTC-5066BPを使用することとした。FRG-7700のデジット制御にはPNPトランジスタ(2SA733)が入っているので、これをはずす必要がある。
周波数は、局発信号を合成し、74LS96で1/10されたものが供給される。具体的周波数として455KHz~30.455MHzの1/10 45.5KHz~3.0455MHzとなっている。このため3MHz程度の周波数カウンタであれば良いことになる。
基本的にはMSM5524をはずしたところから、必要な接続が可能な為ユニット式で構成できる。ただしMSM5524の電源は常時+5Vなのでスイッチで切れる+5Vからマイコン電源を供給する必要がある。
【プログラム】
ATmega48を使用した。言語はBASCOM-AVR。基準周波数は12.8MHzのクリスタル。インターフェースを別なICで行う為、周波数カウンタと表示データのダイナミック制御をプログラムする。これに関しては、「JA2NKDブログその2」に掲載している「蛍光表示管を使用した周波数カウンタ」で基本プログラムは作ってあるので、これを流用している。ただし元は2個のマイコンで作っているが、今回は1個のマイコンでカウンタと表示を行うよう改造している。実際にはFRG-7700を修理する為の勉強として周波数カウ
ンタを作ってみたのだが。
表示は100msecでKHz単位の表示(0MHz~30.000MHz)となっている。IFシフトはプログラム上で455KHz引いている。
【改造手順】
1)MSM5524RSをはずす。パタンをいためないように注意
2)20pinのソケットを2個取り付ける
3)Q52-Q56(2SA733x5個)をはずす
4)Q52-Q56のコレクタとMSM5524RSの対応ピンをジャンパで接続(図参照)
5)水晶32.768KHzをはずす(高さが邪魔な為)
6)マイコン用電源を74LS96の電源位置あたりから取り出す(図参照)
7)マイコンとインターフェースICを基板に組んで差し込む
今回はユニバーサル基板で組んだので結構配線がぐちゃぐちゃとなってしまった。基板でも作れればいいのだが、回路的に両面基板となってしまう。どなたか作ってくれないかな?
ほぼ同じ内容でR-1000にも使える。インターフェースを変更すればFT-107,FT-901あたりのYAESUカスタムICにも対応できそうだ。レストアには少し貢献できそう。
【サービス】
作成するのには少し技量が必要かもしれない。今の所専用基板対応は考えていませんが、ご要望が多ければ検討します。またAT-mega48は88,168等でもかまいません。
無線機テスター(AH-5411S)修理 [その他]
無線機テスター(安藤電気AH-5411S)は時々ヤフオクにも出品されている。たまたま修理をする機会があったので、その内容を簡単に記載します。
以前AH-5402の修理についてこのブログで掲載したが、それよりも後継機種だけに表示関係は液晶が中心となっている。基本的な測定項目はほぼ同じようだ。
今回の不具合は、やはり信号が出力されないとのことであった。聞くところによると同様の故障が結構あるとのことだ。
そこでまず、受信機測定モードにして、信号出力をスペアナで調べてみると信号がスキャン状態であった。これは明らかにPLLがアンロック状態である。そうなれば、PLLの基準信号なのか、分周回路なのか、VCOなのかを順番に調べていけば何とかなるであろうとあたりをつけたが、回路図も、ブロック図もないためどうなるか多少不安ではあった。
早速ケースをはずし内部をみるとAH-5402はブロック毎にユニットとなっていたが、AH-5411Sは信号発生器の部分が1つのアルミくりぬきのユニットとなっている。
順番に回路をチェック 基準信号は10MHzのVCXOから、1KHz,10KHz,100KHzなどを作りPLLに供給。このあたりは問題ないようである。PLLは多重PLLで構成されている。どこかのPLLブロックでアンロックしていると思われるので内部の信号経路を見ていく。
そのときLEDが1個点灯しているのに気づいた。(気づくのが遅い)たぶんアンロックのチェック信号だと気づく。最終段のPLL部分であった。ならばこの前段からの信号がおかしいのかなと調べてみたら、案の定前段のMMIC(高周波増幅用IC)の出力信号が弱い。入力側はOK。(AH-5402のときは、これがハイブリッドICであったが)ICにはA3などと書いてあるが、詳細は不明。とりあえず、同じような形状のミニサーキットのMAR-3にでも変えてみようかなと思い、このICをちょっと触ってみた。突然出力が出てきた。ありゃりゃ、接触不良かいな?半田付けをし直したら復活してしまった。
あっけない幕切れであった。なのでPLLブロックや周波数構成等をメモるのを忘れてしまった。。もう返却してしまったし。残念。
そこでおまけとしてこの無線機テスターで何ができるのか項目を挙げてみた。(取扱説明書から)
【送信系試験】
・ 送信電力、周波数測定
・ 送信機の変調ひずみ率測定
・ 送信機のS/N測定
・ 送信機の変調入力感度測定
・ 送信機のトーン信号周波数測定
・ 送信周波数差の測定
【受信系試験】
・ 受信機の復調出力レベル測定
・ 受信機の復調ひずみ率測定
・ 受信機のS/N測定
・ 受信機の12dB SINAD測定
・ 受信機の20dB NQS測定
・ 受信機の通過帯域幅測定
・ 受信機のスケルチ感度測定
・ 受信機のトーンの周波数偏移に対するスケルチ動作
業務無線用の測定器で業界の認定測定器と記載されている。昨今の無線機はデジタル化の並が押し寄せてきているので、この手の測定器もだんだん使われなくなっていると思う。当然測定器メーカーもこのような古い測定器の修理も終了している。ヤフオクではまだ、結構高い値段で出品されている。アマチュア無線としては50MHz~430MHzのFMトランシーバーの測定に便利だと思う。
久々の秋葉原そしてジャンク [その他]
配線グッズ [その他]
環境保護対応小物かな?(冷却ファン) [その他]
前の記事でリニアを調整していたら、放熱板がかなり熱くなってきた。冷やさねばとジャンクのファンモーターを取り出してきた。さて、これをどうやってつけるかな?としばし悩む。どの道実験なのだから取敢えず冷えればいいのであるが、結構悩む。
そんな時部屋の中を眺めていたら、「あった、あった」。それはガムテープの芯。これとファンモーターを合わせてみるとピッタシカンカン(古ーーー)。写真のように切込みを入れ10分で一気に作った。これを下にし上に放熱板を載せスイッチON。Good!!
おまけに内部にケーブルも格納できる。ここが一番特許性有り!!?
なんとすばらしいのだろう。捨てるものが再利用されたわけである。立派なECOと胸を張る。
どっかから、「それよりも無駄なリニアに電力無駄遣いしてるのを止めたほうがいいじゃん。よっぽどECOだよ」なんて聞こえそう。
もちろん横向きにも使える。
無線機テスター(ANDO AH-5402)修理 [その他]
前々から有るといいなと思っていた無線機テスター(ANDO AH-5402)がオークションで安く出ていたので頑張って落札。信号が出ないとの事で安かったのである。まあ古い機械だから何とかなるかなと早々修理。
SSGは50MHz~480MHzで0.1HZ刻み。回路図もないことから中をあけて調査。各ユニットはセミリジッド同軸で各ユニットが接続されている等結構しっかり作られており、10MHzのTCXOを元に100MHz、50MHなど基準信号が作られプリミックスPLLとなっている。最終的に750MHz台の信号に300~700MHz台が合成されているようだ。
各ユニットのセミリジッドをはずし出力をスペアナで確認。1つのユニットから信号が出ていないことが判明したのでそのユニットをはずし、内部を調査。700MHz台のVCOから信号が出てきていない。
さらに調査をするとVCO事態はOKで、その後の広帯域増幅が不調。これにはNECのハイブリッドMC-5192が合計5個使われており、はずして調べたら2個増幅しないものがあった。
このICはCATV用ブースターに使われているもののようだが、NETで調べても規格は不明であった。
回路を調べてVCC=12V 増幅度20dB程度と思われたので手持ちのMMIC(NEC uPC1659)をユニバーサル基板(一応高周波用の全面メッシュアース付き サンハヤトICB-88SEG)を使って代替品を作り、取り替えた。
これで一応出力はOK。
周波数安定度も問題ない。ただ出力レベル(80dBuV)が5dBuV程度低い。内部で調整できると思って探ってみたがそれらしき調整箇所が判明しなかった。そこで応急措置としてPLLユニットの出口に手持ちの15dBの広帯域アンプユニットに10dBのATTを付け補完することにした。あとはレベルメータを調整し。取敢えず額面道理のSSGが復活した。
その多機能はどうにか作動しているようだ。
テスタの機能としては、受信関連として感度(SINAD) S/N 変調度 AFレベル SSG(FM変調のみ可)送信関連として出力(30WMAX) FM変調度 AF歪率等が調べられる。周波数は50-480MHzと業務用FMトランシーバー用。ちょっとしたトランシーバーの試験には手ごろ。ただ置く場所には困る。
実験机のレイアウトを考えねば。
標準周波数その2 [その他]
ルビジウム発振器は民法放送のカラーバーストの基準や、携帯電話中継局などの基準発振器として使用されている。このユニットも多分携帯電話中継局のお下がりだと思う。結構高い値段でした。
Datum社のLPRO(Rubidium Oscillatorfor Time & Frequency Reference)というものである。
ルビジウムの精度は±1×10の-11乗で発振周波数は6.8346875GHzと書かれている。これを基準に20MHzのTCXOとPLLでロックさせ2分周し10MHzを取り出している。-11乗なのでPLLOUTでは10,000,000.000と0.001Hzが期待できる。
我家の標準周波数にすべくケースに収めてみた。発振ユニットは結構な発熱がありマニュアルにも放熱の必要性が書かれている。電源は24Vで初期投入時1.3A程度 安定時で0.5A程度必要である。カウンタ、SG等に分配するので、ミニサーキット社の8分配で分配する。そのため損失補填の為10dB程度のバッファアンプを組み込んである。発振ユニット単体での出力は8dB程度
このユニットを基準としてカラーバーストを計測してみた。写真では3,579,545.4541と表示されているが、下2桁は安定しない。電波の揺らぎであろうか。これから見て0.01Hzレベルでは問題がない。これ以上は判定できない。まあアマチュアでは十分すぎる精度と思う。
ここまでくるとGPSを試してみたくなる。 うううう.... きりが無い。
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